法門を以(もっ)て五味にたと(譬)へば、儒家(じゅけ)の三千、外道(げどう)の十八大経は衆味(しゅみ)の如(ごと)し。阿含(あごん)経は醍醐味(だいごみ)なり。阿含経は乳味の如く、観経(かんぎょう)等の一切の方等部(ほうどうぶ)の経は酪味(らくみ)の如し。一切の般若(はんにゃ)経は生蘇(しょうそ)味、華厳経は熟蘇(じゅくそ)味、無量義経と法華経と涅槃経とは醍醐の如し。又(また)涅槃経は醍醐のごと(如)し、法華経は五味の主(しゅ)の如し。
(平成新編1380・御書全集1059・正宗聖典----・昭和新定[3]2001~2002・昭和定本[2]1654~1655)
[弘安02(1279)年08月11日"弘安02(1279)年08月17日"(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]