状に云(い)はく、難問に云はく、爾前(にぜん)当分の得道 等云云。涅槃経第三に「善男子 応当修習(ぜんなんし おうとうしゅうじゅう)」の文(もん)を立つべし。之(これ)を受けて弘決(ぐけつ)第三に「所謂 久遠必無大者(しょい くおんひつむだいしゃ)」と会(え)して、爾前の諸経にして得道せし者は久遠の初業に依(よ)るなるべしと云って、一分(いちぶん)の益(やく)之 無き事を治定(じじょう)して、其(そ)の後 滅後の弘経(ぐきょう)に於(おい)ても亦復(またまた)是(か)くの如(ごと)し。正像(しょうぞう)の得益証果の人は在世(ざいせい)の結縁(けちえん)に依るなるべし等云云。
(平成新編1105・御書全集1278・正宗聖典----・昭和新定[2]1158・昭和定本[2]1481~1482)
[建治03(1277)年03月21日"文永12(1275)03月21日""弘安01(1278)年03月21日"(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]