『破良観等御書』(佐後) | 細雪の物置小屋

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御宗祖御開山遺文DBを中心に投稿します。
[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

今 日蓮は善導(ぜんどう)・法然(ほうねん)等をば無間地獄に つ(突)きを(落)として、専(もっぱ)ら浄土の三部経を法華経に を(推)しあ(合)はせて せ(責)むる ゆへ(故)に、蛍火(けいか)に日月(にちがつ)、江河(こうが)に大海(たいかい)のやう(様)なる上、念仏は仏のしばら(暫)くの戯論(けろん)の法、実に これをもっ(以)て生死(しょうじ)を はな(離)れんと をも(思)わば、大石を船に造(つく)りて大海をわた(渡)り、大山を にな(荷)て険難(けんなん)越ゆるがごと(如)しと難ぜしかば、面(おもて)を む(向)かうる念仏者なし。
(平成新編1078・御書全集1293・正宗聖典ーーーー・昭和新定[2]1611・昭和定本[2]1284~1285)
[建治02(1276)年(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]