ゆい(由比)のはま(浜)に う(打)ちい(出)でて、御りゃう(霊)の まへ(前)に いた(到)りて 又 云(い)はく、しばし とのばら(殿原)、これにつ(告)ぐべき人ありとて、中務三郎左衛門尉(なかつかささぶろうさえもんのじょう)と申す者のもとへ、熊王と申す童子(どうじ)を つか(遣)はしたりしかば いそ(急)ぎ い(出)でぬ。今夜 頚(くび)切られへ まか(罷)るなり、この数年が間 願ひつる事これなり。
(平成新編1059・御書全集0913・正宗聖典ーーーー・昭和新定[2]1577~1578・昭和定本[2]0966)
[建治02(1276)年"建治01(1275)年"(佐後)]
[真跡・身延曾存]
[※sasameyuki※]