『報恩抄』(佐後)[曾存・古写本] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

法華経の文(もん)には已説(いせつ)・今説(こんせつ)・当説(とうせつ)と申して、此(こ)の法華経は前と並びとの経々に勝(すぐ)れたるのみならず、後に説かん経々にも勝るべしと 仏 定め給(たま)ふ。すでに教主釈尊 か(是)く定め給ひぬれば疑ふべきにあらねども、我が滅後は いかんがと疑ひおぼして、東方宝浄(ほうじょう)世界の多宝仏を証人に立て給ひしかば、多宝仏 大地より をど(踊)り出(い)でて「妙法華経 皆是真実」と証し、十方分身の諸仏 重ねて あつ(集)まらせ給ひ、広長舌(こうぢょうぜつ)を大梵天に付け 又(また)教主釈尊も付け給ふ。
(平成新編1006・御書全集0300・正宗聖典0235~0236・昭和新定[2]1496・昭和定本[2]1203~1204)
[建治02(1276)年07月21日(佐後)]
[真跡・池上本門寺外五ヶ所(10%未満現存) 身延曾存、古写本・日舜筆 富士大石寺 日乾筆 京都本満寺]
[※sasameyuki※]