敵(かたき)なき時は つゆ(露)も空へのぼり、雨も地に下(ふ)り、逆風の時は雨も空へあがり、日出(ひので)の時は つゆ(露)も地に を(落)ちぬ。されば華厳 等の六宗は伝教なかりし時は つゆ(露)のごと(如)し。真言も又(また)か(是)くのごとし。強敵(ごうてき)出現して法華経をもっ(以)て つよ(強)く せ(責)むるならば、叡山(えいざん)の座主(ざす)・東寺(とうじ)の小室 等も日輪に露の あ(遇)へるがごと(如)しと をぼしめすべし。
(平成新編0990・御書全集1475・正宗聖典----・昭和新定[2]1471・昭和定本[2]1179)
[建治02(1276)年05月11日"弘安02(1279)年05月11日"(佐後)]
[真跡・富士大石寺(100%現存)]
[※sasameyuki※]