『四条金吾殿御返事(梵音声書)』(佐後)[古写本] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

此(こ)の法華経の一字の功徳は、釈迦・多宝・十方の諸仏の御功徳を一字に おさめ給(たま)ふ。たとへば如意宝珠の如(ごと)し。一珠も百珠も同じき事なり。一珠も無量の宝を雨(ふ)らす。百珠も又(また)無尽の宝あり。たとへば百草を抹(す)りて一丸 乃至(ないし)百丸となせり。一丸も百丸も共(とも)に病(やまい)を治する事これ をな(同)じ。譬(たと)へば大海の一■[=清-青+帝](いってい)も衆流(しゅる)を備(そな)へ、一海も万流の味を も(持)てるが如(ごと)し。
(平成新編0620・御書全集1121・正宗聖典----・昭和新定[1]0890~0891・昭和定本[1]0665)
[文永09(1272)年(佐後)]
[古写本・日興筆 北山本門寺]
[※sasameyuki※]