第二に大なる歎(なげ)きと申すは、法華経第四[細雪注・法師品第十の御経文]に云(い)はく「若(も)し悪人有って不善の心を以(もっ)て、一劫の中に於(おい)て現に仏前に於て常に仏を毀罵(きめ)せん、其(そ)の罪 尚(なお)軽し。若し人 一つの悪言を以て在家出家の法華経を読誦(どくじゅ)する者を毀呰(きし)せん 其の罪 甚(はなは)だ重し」等云云。此等(これら)の経文を見るに、信心を起こし、身より汗を流し、両眼より涙を流す事 雨の如(ごと)し。
(平成新編0268~0269・御書全集0939・正宗聖典----・昭和新定[1]0421・昭和定本[1]0240)
[弘長02(1262)年01月16日(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]