いかさま(如何様)にも法華経ならぬ得道(とくどう)は当分の得道にて真実の得道にあらず。故(ゆえ)に無量義経には「是(こ)の故に衆生の得道 差別せり」と云(い)ひ、又(また)「終(つい)に無上菩提(ぼだい)を成(じょう)ずることを得(え)じ」と云へり。文(もん)の心は爾前(にぜん)の経々には得道の差別を説くと云へども、終に無上菩提の法華経の得道は な(無)し とこそ仏は説き給(たま)ひて候(そうら)へ。
(平成新編1311・御書全集0548・正宗聖典----・昭和新定[2]1632・昭和定本[2]1419)
[弘安01(1278)年"建治03(1277)年03月""建治03(1277)年"(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]