又(また)天台の学者、慈覚(じかく)よりこのかた玄・文・止の三大部の文(もん)を とかく れうけん(料簡)し 義理を かま(構)うとも、去年(こぞ)の こよみ(暦) 昨日の食(じき)のごと(如)し。けう(今日)の用(ゆう)にならず。末法の始めの五百年に、法華経の題目を はな(離)れて成仏ありといふ人は、仏説なりとも用(もち)ゆべからず。何(いか)に況(いわ)んや人師(にんし)の義をや。
(平成新編1359~1360・御書全集1556・正宗聖典ーーーー・昭和新定[3]1971~1972・昭和定本[2]1634~1635)
[弘安02(1279)年04月20日(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]