而(しか)るに日蓮 小智(しょうち)を以(もっ)て勘(かんが)へたるに其(そ)の故(ゆえ)あり。いはゆる(所謂) か(彼)の真言の邪法の故なり。僻事(ひがごと)は一人(いちにん)なれども万国(ばんこく)の わづら(煩)ひなり。一人して行(ぎょう)ずとも一国二国やぶれぬべし。況(いわ)んや三百余人をや。国主とともに法華経の大怨敵(だいおんてき)となりぬ。いか(争)でか ほろ(滅)びざらん。
(平成新編1282・御書全集0372・正宗聖典0293・昭和新定[3]1918~1919・昭和定本[2]1584)
[弘安01(1278)年09月(佐後)]
[古写本・日興筆 北山本門寺]
[※sasameyuki※]