夫(それ)諸宗の人師(にんし)等 或(あるい)は旧訳(くやく)の経論を見て新訳の聖典を見ず、或は新訳の経論を見て旧訳を捨て置き、或は自宗の曲に執着して己義(こぎ)に随(したが)ひ、愚見(ぐけん)を註(ちゅう)し止(とど)めて後代に之(これ)を加添(かてん)し、株杭(くいぜ)に驚き騒ぎ兎獣(うさぎ)を尋ね求め、智円扇(ちえんせん)に発して仰(あお)いで天月を見る。
(平成新編0731~0732・御書全集0331・正宗聖典0166・昭和新定[2]1069・昭和定本[1]0810~0811)
[文永11(1274)年05月24日(佐後)]
[真跡・中山法華経寺(70%以上100%未満現存)、古写本・日興筆 富士大石寺 日目筆 富士大石寺 日澄筆 北山本門寺]
[※sasameyuki※]