仏 三十成道(じょうどう)の御時(おんとき)は、大梵天王(だいぼんてんのう)・第六天 等の知行の娑婆世界(しゃばせかい)を奪ひ取り給(たま)ひき。今、爾前(にぜん)・迹門(しゃくもん)にして、十方を浄土と がう(号)して、此(こ)の土(ど)を穢土(えど)と と(説)かれしを打ちかへ(返)して、此の土は本土となり、十方の浄土は垂迹(すいじゃく)の穢土となる。
仏は久遠の仏なれば迹化(しゃっけ)他方の大菩薩も教主釈尊の御弟子なり。
(平成新編0553・御書全集0214・正宗聖典0110・昭和新定[1]0800・昭和定本[1]0576)
[文永09(1272)年02月(佐後)]
[真跡・身延曾存]
[※sasameyuki※]