四十九院 等の事。彼(か)の別当(べっとう)等は無智の者たる間 日蓮に向かって之(これ)を恐る。小田一房 等 怨(あだ)を為(な)すか。弥(いよいよ)彼等が邪法 滅(めっ)すべき先兆(せんちょう)なり。根 露(あら)はるれば 枝 枯(か)れ、源 竭(つ)くれば 流れ尽(つ)くる と云(い)へる本文(ほんもん)虚(むな)しからざるか。弘法・慈覚・智証 三大師の法華経誹謗の大科、四百余年の間 隠せる根 露はれ 枝 枯るゝなり。今 日蓮 之を糾明(きゅうめい)せり。拘留外道(くる げどう)が石と為(な)って数百年、陳那菩薩(ぢんな ぼさつ)に責められ、石 則(すなわ)ち水と為(な)る、尼■[=牡-土+建](にけん)が立てし塔は馬鳴(めみょう)之を頽(くず)す、臥(ふ)せる師子(しし)に手を触れば瞋(いか)りを為(な)す等 是(これ)なり。
(平成新編1196・御書全集1453~1454・正宗聖典ーーーー・昭和新定[2]1770・昭和定本[2]1435)
[建治04(1278)年01月16日(佐後)]
[古写本・日興筆 北山本門寺]
[※sasameyuki※]