『清澄寺大衆中(虚空蔵菩薩書)』(佐後)[曾存] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

日本国の有智無智(うち むち)上下万人の云(い)はく、日蓮法師は古(いにしえ)の論師・人師・大師・先徳に すぐ(勝)るべからずと。日蓮この不審を は(晴)らさんがために、正嘉(しょうか)・文永(ぶんえい)の大地震・大長星を見て勘(かんが)へて云はく、我が朝(ちょう)に二つの大難あるべし。所謂(いわゆる)自界叛逆難(じかいほんぎゃくなん)・他国侵逼難(たこくしんぴつなん)なり。自界は鎌倉に権(ごん)の大夫(たいふ)殿、御子孫どしう(同士討)ち出来(しゅったい)すべし。他国侵逼難は四方より あるべし。其(そ)の中に西より つよ(強)く せ(攻)むべし。是(これ)偏(ひとえ)に仏法が一国 挙(こぞ)りて邪(よこしま)なるゆへ(故)に、梵天帝釈(ぼんてん たいしゃく)の他国に仰(おお)せつけて せ(責)めらるゝなるべし。
(平成新編0946~0947・御書全集0894・正宗聖典----・昭和新定[2]1425・昭和定本[2]1134)
[建治02(1276)年01月11日(佐後)]
[真跡・身延曾存]
[※sasameyuki※]