若(も)し法華経を信じたる女人(にょにん)、物をねたむ故(ゆえ)、腹のあ(悪)しきゆへ(故)、貪欲(とんよく)の深きゆへなんどに引かれて悪道に堕(お)つるならば、釈迦如来・多宝仏・十方の諸仏、無量曠劫(こうごう)よりこのかた持(たも)ち来たり給(たま)へる不妄語戒(ふもうごかい)忽(たちま)ちに破れて、調達(ちょうだつ)が虚誑罪(こおうざい)にも勝れ、瞿伽利(くがり)が大妄語にも超えたらん。争(いか)でか しかるべきや。法華経を持つ人 憑(たの)もしく有りがた(難)し。
(平成新編0302~0303・御書全集1201・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0472・昭和定本[1]0289)
[文永01(1264)年04月17日(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]