法華経に云(い)はく「若(も)し人 信ぜずして此(こ)の経を毀謗(きぼう)せば○(=文章の中略)常に地獄に処(しょ)すること園観(おんかん)に遊ぶが如(ごと)く、余(よ)の悪道(あくどう)に在(あ)ること己が舎宅(しゃたく)の如し」文(もん)。慳貪(けんどん)・偸盗(ちゅうとう)等の罪に依(よ)って餓鬼道に堕(だ)することは世人 知り易し。慳貪等 無き諸(もろもろ)の善人も謗法に依り 亦(また)謗法の人に親近(しんごん)し自然に其(そ)の義を信ずるに依って餓鬼道に堕することは、智者に非(あら)ざれば之を知らず。能(よ)く能く恐るべきか。
(平成新編0208・御書全集0429~0430・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0332・昭和定本[1]0175)
[文応01(1260)年04月21日(佐後)]
[古写本・日進筆 身延久遠寺]
[※sasameyuki※]