『四信五品抄(末代法華行者位並用心事)』(佐後)[真跡・古写本] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 問(と)ふ、汝(なんじ)が弟子 一分(いちぶん)の解(げ)無くして但(ただ)一口に南無妙法蓮華経と称(しょう)する其(そ)の位(くらい)如何(いかん)。答(こた)ふ、此(こ)の人は但 四味三教の極位(ごくい)並びに爾前(にぜん)の円人に超過するのみに非(あら)ず、将又(はたまた)真言等の諸宗の元祖、畏(い)・厳(ごん)・恩(おん)・蔵(ぞう)・宣(せん)・摩(ま)・導(どう)等に勝出(しょうしゅつ)すること百千万億倍なり。請(こ)ふ、国中の諸人 我が末弟(まってい)等を軽んずること勿(なか)れ。進んで過去を尋(たず)ぬれば八十万億劫 供養せし大菩薩なり。豈(あに)熙連一恒(きれんいちごう)の者に非ずや。退(しりぞ)いて未来を論ずれば、八十年の布施に超過して五十の功徳を備(そな)ふべし。天子の襁褓(むつき)に纏(まと)はれ大竜の始めて生(しょう)ぜるがごとし。蔑如(べつじょ)すること勿れ蔑如すること勿れ。
(平成新編1115・御書全集0342・正宗聖典0281・昭和新定[2]1651・昭和定本[2]1298~1299)
[建治03(1277)年04月初旬"建治03(1277)年04月10日"(佐後)]
[真跡・中山法華経寺(100%現存)、古写本・日興筆 富士大石寺]
[※sasameyuki※]