『教行証御書』(佐後) | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 良観房が義に云(い)はく、彼(か)の良観が日蓮遠国(おんごく)へ下向(げこう)と聞く時は、諸人に向かって急ぎ急ぎ鎌倉へ上(のぼ)れかし、為(ため)に宗論を遂(と)げて諸人の不審を晴らさんなんど自讃毀他(じさんきた)する由(よし)其(そ)の聞こえ候(そうろう)。此等(これら)も戒法にてや有らん、強(あなが)ちに尋(たず)ぬべし。又(また)日蓮鎌倉に罷(まか)り上る時は門戸を閉(と)ぢて内へ入(い)るべからずと之(これ)を制法し、或(あるい)は風気(かぜけ)なんど虚病(けびょう)して罷り過(す)ぎぬ。某(それがし)は日蓮に非(あら)ず其の弟子にて候まゝ、少し言(ことば)の なまり、法門の才覚は乱れがはしくとも、律宗国賊 替(か)はるべからずと云ふべし。
(平成新編1110・御書全集1283・正宗聖典ーーーー・昭和新定[2]1166・昭和定本[2]1489)
[建治03(1277)年03月21日"文永12(1275)03月21日""弘安01(1278)年03月21日"(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]