今 当世の道俗(どうぞく)・貴賎(きせん)、皆(みな)人(にん)をあが(崇)めて法を用(もち)ひず、心を師として経によ(依)らず。之(これ)に依(よ)りて或(あるい)は念仏権教を以(もっ)て大乗妙典をな(投)げ(捨)て、或は真言の邪義を以て一実(いちじつ)の正法を謗(ぼう)ず。是等(これら)の類(たぐい)豈(あに)大乗誹謗のやから(輩)に非(あら)ずや。若(も)し経文の如(ごと)くならば、争(いか)でか那落(ならく)の苦しみを受けざらんや。之に依りて其(そ)の流れをく(汲)む人もか(是)くの如くなるべし。
(平成新編0364・御書全集1207・正宗聖典----・昭和新定[1]0560・昭和定本[1]0415~0416)
[文永04(1267)年12月05日(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[秘・念仏真言破折]
[※sasameyuki※]