『災難興起由来』(佐前)[真跡(断簡)] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 問(と)うて曰(いわ)く、謗法の者に於(おい)て供養を留(とど)め苦治を加(くわ)へんに罪有りや不(いな)や。答へて曰く、涅槃経(ねはんぎょう)に云(い)はく「今 無上の正法(しょうぼう)を以(もっ)て諸王・大臣・宰相(さいしょう)・比丘(びく)・比丘尼(びくに)に付嘱(ふぞく)す○(氷面鏡注・[○=文章の中略])正法を毀(そし)る者は王者・大臣・四部(しぶ)の衆(しゅ)当(まさ)に苦治すべし○尚(なお)罪有ること無し」已上(いじょう)。一切衆生は螻蟻蚊虻(ろうぎもんもう[けら・あり・か・あぶ])に至(いた)るまで必ず小善(しょうぜん)有れども謗法の人には小善無し。故に施(せ)を留めて苦治を加ふるなり。
(平成新編0190・御書全集ーーーー・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0319・昭和定本[1]0161)
[正元02(1260)年02月上旬(佐前)]
[真跡(断簡)・中山法華経寺(100%現存)]
[※sasameyuki※]