一、御筆(おんひつ)の本尊を以(もっ)て形木(かたぎ)に彫(きざ)み、不信の輩に授与して軽賎(きょうせん)する由(よし)諸方に其(そ)の聞こえ有り、所謂(いわゆる)日向・日頂・日春等なり。
日興の弟子分に於(おい)ては、在家出家の中に或(あるい)は身命(しんみょう)を捨て或は疵(きず)を被(こうむ)り若(も)しは又 在所を追ひ放(はな)たれて、一分(いちぶん)信心の有る輩に、忝(かたじけな)くも書写し奉(たてまつ)り之(これ)を授与する者なり。
本尊人数等、又追放人等、頸切られ死を致(いた)す人等。
(平成新編1872・御書全集1606・正宗聖典0542・昭和新定[-]----・昭和定本[-]----)
[延慶02(1309)年(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]