法華経一部の肝心は南無妙法蓮華経の題目にて候(そうろう)。朝夕御唱へ候(そうら)はゞ正(まさ)しく法華経一部を真読(しんどく)にあそばすにて候(そうろう)。二反(にへん)唱ふるは二部、乃至百反(ひゃっぺん)は百部、千反(せんべん)は千部、加様(かよう)に不退に御唱へ候(そうら)はゞ不退に法華経を読む人にて候(そうろう)べく候。天台の六十巻と申す文(もん)には此(こ)のやう(様)を釈(しゃく)せられて候。
(平成新編1243・御書全集1402~1403・正宗聖典----・昭和新定[2]1851・昭和定本[2]1527)
[弘安01(1278)年07月03日(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]