今(いま)一国 挙(こぞ)りて仏神(ぶっしん)の敵(かたき)となれり。我が国に此(こ)の国を領(りょう)すべき人なきかのゆへ(故)に大蒙古国(だいもうここく)は起こるとみ(見)へたり。例せば震旦(しんだん)・高麗(こうらい)等は天竺(てんじく)につ(次)いでは仏国(ぶっこく)なるべし。彼(か)の国々禅宗・念仏宗になりて蒙古にほろ(滅)ぼされぬ。日本国は彼の二国の弟子なり。二国のほろぼされんに、あに(豈)此の国 安穏(あんのん)なるべしや。
(平成新編0434・御書全集1272・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0648・昭和定本[1]0454~0455)
[文永07(1270)年12月"文永06(1269)年"(佐前)]
[真跡・中山法華経寺(100%現存)]
[※sasameyuki※]