又(また)仏法流布の国におい(於)ても先後を勘(かんが)ふべし。仏法を弘(ひろ)むる習ひ、必ずさきに弘まりける法の様(よう)を知るべきなり。例せば病人に薬をあた(与)ふるにはさきに服したりける薬を知るべし。薬と薬とがゆき合ひてあら(争)ひをなし、人をそん(損)ずる事あり。仏法と仏法とがゆき合ひてあらそひをなして、人を損ずる事のあるなり。
(平成新編0324~0325・御書全集1496・正宗聖典----・昭和新定[1]0500~0501・昭和定本[1]0324)
[文永01(1264)年12月13日(佐前)]
[真跡・神奈川由井氏外十ヶ所(10%以上40%未満現存)、古写本・日興筆 北山本門寺]
[※sasameyuki※]