きりん(麒麟)出(い)でしかば孔子を聖人(しょうにん)とし(知)る。鯉社(りしゃ)な(鳴)って聖人出(い)で給(たま)ふ事 疑ひなし。仏には栴檀(せんだん)の木を(生)ひて聖人としる。老子は二五の文を蹈(ふ)んで聖人としる。末代の法華経の聖人をば何を用(も)ってかしるべき。経に云(い)はく、能説此経(のうせつしきょう)・能持此経(のうじしきょう)の人、則(すなわ)ち如来の使ひなり。八巻・一巻・一品(いっぽん)・一偈(いちげ)の人、乃至題目を唱(とな)ふる人、如来の使ひなり。始中終す(捨)てずして大難をとをす人、如来の使ひなり。
(平成新編1392・御書全集1181~1182・正宗聖典----・昭和新定[2]1903・昭和定本[2]1667~1668)
[弘安02(1279)年09月15日"弘安01(1278)年09月15日"(佐後)]
[真跡・身延曾存]
[※sasameyuki※]