『出家功徳御書(一四句偈功徳書)』(佐後) | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 然(しか)るに悪縁にあふて還俗(げんぞく)の念 起こる事 浅ましき次第(しだい)なり。金(こがね)を捨てゝ石をとり、薬を捨てゝ毒をとるが如(ごと)し。我が身 悪道(あくどう)に堕(お)つるのみならず、六親眷属(けんぞく)をも悪道に引かん事不便(ふびん)の至極(しごく)なり。其(そ)の上 在家の世を渡る辛労(しんろう)一方(ひとかた)ならず、やがて必ず後悔あるべし。只(ただ)親のなされたる如く、道をちが(違)へず出家にてあるべし。道を違へずば十羅刹女(じゅうらせつにょ)の御守り堅(かた)かるべし。道をちがへたる者をば、神も捨てさせ給(たま)へる理(ことわり)にて候(そうろう)なり。
(平成新編1371~1372・御書全集1251・正宗聖典----・昭和新定[3]1989~1990・昭和定本[3]2117)
[弘安02(1279)年05月(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]