『上野殿御返事(杖木書)』(佐後) | 細雪の物置小屋

細雪の物置小屋

御宗祖御開山遺文DBを中心に投稿します。
[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 夫(それ)(細雪注・法華経の)第五の巻は一経第一の肝心なり。竜女(りゅうにょ)が即身成仏あき(明)らかなり。提婆(だいば)はこゝろ(心)の成仏をあらはし、竜女は身の成仏をあらはす。一代(いちだい)に分(ぶん)絶えたる法門なり。さてこそ伝教大師は法華経の一切経に超過して勝れたる事を十あつ(集)め給(たま)ひたる中に、即身成仏化導勝とは此(こ)の事なり。此の法門は天台宗の最要にして即身成仏義と申して文句の義科なり。
(平成新編1359・御書全集1556・正宗聖典ーーーー・昭和新定[3]1971・昭和定本[2]1634)
[弘安02(1279)年04月20日(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]