法華経と申すは星の中の月ぞかし、人の中の王ぞかし。山の中の須弥山(しゅみせん)、水の中の大海の如(ごと)し。是程(これほど)いみじき御経に、女人は仏になると説かれぬれば、一切経(いっさいぎょう)に嫌はれたるになに(何)かくる(苦)しかるべき。譬(たと)へば盗人・夜打(ようち)・強盗・乞食・渇体(かったい)にきらはれたらんと、国の大王に讃(ほ)められたらんと、何(いず)れかうれ(嬉)しかるべき。
(平成新編1352~1353・御書全集1188・正宗聖典----・昭和新定[3]1960~1961・昭和定本[2]1625)
[弘安02(1279)年02月02日(佐後)]
[真跡・身延曾存]
[※sasameyuki※]