然(しか)るに今世にして法華経は機に叶(かな)はずと云(い)ひうと(疎)めて、西方浄土にて法華経をさとるべしと云はん者は、阿弥陀の浄土にても法華経をさとるべからず、十方(じっぽう)の浄土にも生まるべからず。法華経に背(そむ)く咎(とが)重きが故(ゆえ)に、永く地獄に堕(お)つべしと見えたり。其人命終入阿鼻獄(ごにんみょうじゅうにゅうあびごく)と云へる是(これ)なり。
(平成新編1317・御書全集0553・正宗聖典----・昭和新定[2]1640~1641・昭和定本[2]1427)
[弘安01(1278)年"建治03(1277)年03月""建治03(1277)年"(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]