かゝる持(たも)ちやすく行じやすき法にて候(そうろう)を、末代悪世の一切衆生のために説きを(置)かせ給(たま)ひて候。経文に云(い)はく「於末法中(おまっぽうちゅう)」「於後末世、法欲滅時、受持読誦(おごまっせ、ほうよくめつじ、じゅじどくじゅ)」「悪世末法時、能持是経者(あくせまっぽうじ、のうじぜきょうしゃ)」「後五百歳中、広宣流布(ごごひゃくさいちゅう、こうせんるふ)」と。此等(これら)の文(もん)の心は当時末法の代(よ)には法華経を持ち信ずべきよしを説かれて候。
(平成新編1243・御書全集1403・正宗聖典----・昭和新定[2]1851・昭和定本[2]1527~1528)
[弘安01(1278)年07月03日(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]