『種々御振舞御書』(佐後)[曾存] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

あらうれ(嬉)しや、檀王(だんおう)は阿私仙人(あしせんにん)にせ(責)められて法華経の功徳を得(え)給(たま)ひき。不軽菩薩(ふきょうぼさつ)は上慢(じょうまん)の比丘(びく)等の杖にあたりて一乗の行者といはれ給ふ。今(いま)日蓮は末法に生まれて妙法蓮華経の五字を弘(ひろ)めてかゝるせ(責)めにあへり。仏滅度後二千二百余年が間、恐らくは天台智者大師も「一切世間多怨難信(たおんなんしん)」の経文をば行じ給はず。「数々見擯出(さくさくけんひんずい)」の明文は但(ただ)日蓮一人(いちにん)なり。「一句一偈我皆与授記(いっくいちげがかいよじゅき)」は我なり。「阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)」は疑ひな(無)し。
(平成新編1062~1063・御書全集0916・正宗聖典ーーーー・昭和新定[2]1583・昭和定本[2]0971)
[建治02(1276)年"建治01(1275)年"(佐後)]
[真跡・身延曾存]
[※sasameyuki※]