『兄弟抄』(佐後)[真跡(断片)] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 仙(せん)の法と申すは漢土(かんど)には儒家より出(い)で、月氏(がっし)には外道(げどう)の法の一分(いちぶん)なり。云(い)ふにかひ無き仏教の小乗阿含経(あごんぎょう)にも及(およ)ばず、況(いわ)んや通別円をや。況んや法華経に及ぶべしや。かゝる浅き事だにも成(じょう)ぜんとすれば四魔(しま)競(きそ)ひて成じがた(難)し。何(いか)に況んや法華経の極理(ごくり)南無妙法蓮華経の七字を、始めて持(たも)たん日本国の弘通(ぐつう)の始めならん人の、弟子檀那(だんな)とならん人々の大難の来(き)たらん事をば、言(ことば)をも(以)て尽くし難し。心をも(以)てを(推)しはか(量)るべしや。
(平成新編0985~0986・御書全集1087・正宗聖典----・昭和新定[2]1184・昭和定本[1]0931)
[建治02(1276)年04月"文永12(1275)年04月16日"(佐後)]
[真跡・富士大石寺外五ヶ所(40%以上70%未満現存)]
[※sasameyuki※]