問(と)うて云(い)はく、経文は分明(ふんみょう)に候(そうろう)。天台・妙楽・伝教等の未来記(みらいぎ)の言(ことば)はあ(有)りや。答へて云はく、汝(なんじ)が不審(ふしん)逆(さか)さまなり。釈(しゃく)を引(ひ)かん時こそ経論はいか(如何)にとは不審せられたれ。経文に分明ならば釈を尋(たず)ぬべからず。さて釈の文(もん)、経に相違(そうい)せば経をす(捨)てゝ釈につくべきか如何(いかん)。
(平成新編0838・御書全集0259・正宗聖典0180・昭和新定[2]1234・昭和定本[2]1008)
[建治01(1275)年06月10日(佐後)]
[真跡・玉沢妙法華寺外四ヶ所 身延曾存(70%以上100%未満現存)]
[※sasameyuki※]