又(また)華厳(けごん)・阿含(あごん)・方等(ほうどう)・般若(はんにゃ)等の経々の間に六道を出(い)づる人あ(有)り。是(これ)は彼々の経々の力には非(あら)ず。過去の法華経の種を殖(う)えたりし人、現在に法華経を待たずして機すゝ(進)む故(ゆえ)に、爾前(にぜん)の経々を縁(えん)として、過去の法華経の種を発得(ほっとく)して成仏往生をと(遂)ぐるなり。
(平成新編0708・御書全集0524・正宗聖典----・昭和新定[2]1034・昭和定本[1]0775~0776)
[文永10(1273)年(佐後)]
[真跡・小湊誕生寺外二〇ヶ所(10%以上40%未満現存)]
[※sasameyuki※]