法華経の文(もん)に人界を説いて云(い)はく「衆生をして仏知見(ぶっちけん)を開(ひら)かしめんと欲(ほっ)す」と。涅槃経(ねはんぎょう)に云はく「大乗を学する者は肉眼(にくげん)有りと雖(いえど)も名づけて仏眼(ぶつげん)と為(な)す」等云云。末代(まつだい)の凡夫出生(しゅっしょう)して法華経を信ずるは人界に仏界を具足(ぐそく)する故(ゆえ)なり。
(平成新編0647~0648・御書全集0241・正宗聖典0146・昭和新定[2]0961・昭和定本[1]0706)
[文永10(1273)年04月25日(佐後)]
[真跡・中山法華経寺(100%現存)]
[※sasameyuki※]