然(しか)るに如来の世(よ)に出(い)でさせ給(たま)ひて候(そうら)ひし国よりしては、二十万里(り)の山海(さんかい)をへだ(隔)てゝ、東によ(寄)れる日域(にちいき)辺土(へんど)の小島にう(生)まれ、五障(ごしょう)の雲厚(あつ)うして、三従(さんじゅう)のきづな(絆)につな(繋)がれ給へる女人(にょにん)なんどの御身(おんみ)として、法華経を御信用候(そうろう)はあ(有)りがた(難)しなんどとも申すに限りなく候。
(平成新編0301・御書全集1199~1200・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0470・昭和定本[1]0287)
[文永01(1264)年04月17日(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]