所謂(いわゆる)天台宗の意(こころ)は四教(しきょう)を立てゝ一代(いちだい)を摂尽す。四教とは蔵通別円(ぞう・つう・べつ・えん)是(これ)なり。蔵に三(みっつ)有り、所謂阿含(あごん)の蔵・方等(ほうどう)の蔵・涅槃の蔵なり。尽(つ)くして一(ひとつ)の蔵と為(な)し三蔵教(さんぞうきょう)と称(しょう)す。通に三有り、所謂方等の通・般若(はんにゃ)の通・涅槃の通なり。束(つか)ねて一の通と為す。別に四(よっつ)有り、所謂華厳の別・方等の別・般若の別・涅槃の別なり。束ねて一の別と為せり。円に五(いつつ)有り、所謂華厳の円・方等の円・般若の円・法華の円・涅槃の円。束ねて一の円と為せり 已上。
(平成新編0184・御書全集ーーーー・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0306・昭和定本[1]0148)
[正元01(1259)年"文永11(1274)年"(佐前"佐後?")]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]