(細雪注・無量義経と涅槃経との)中に法華経ましまして已今当(いこんとう)の勅宣(ちょくせん)を下(くだ)し給(たま)ひしかば、多宝・十方の諸仏加判あ(有)りて各々(おのおの)本土にかへり給ひしを、月氏(がっし)の付法蔵(ふほうぞう)の二十四人は但(ただ)小乗・権大乗(ごんだいじょう)を弘通(ぐつう)して法華経の実義を宣(の)べ給ふ事なし。譬(たと)へば日本国の行基菩薩(ぎょうきぼさつ)と鑑真和尚(がんじんわじょう)との法華経の義を知り給ひて弘通なかりしがごと(如)し。
(平成新編1302・御書全集1522・正宗聖典ーーーー・昭和新定[2]1381・昭和定本[1]0887)
[弘安01(1278)年"建治01(1275)年""文永12(1275)年02月"(佐後)]
[真跡・京都妙顕寺(70%以上100%未満現存)]
[※sasameyuki※]