問(と)うて云(い)はく、機にあらざるに大法を授(さず)けられば、愚人(ぐにん)は定(さだ)めて誹謗(ひぼう)をなして悪道(あくどう)に堕(お)つるならば、豈(あに)説く者の罪にあらずや。答(こた)へて云はく、人路(みち)をつくる、路に迷ふ者あ(有)り、作る者の罪となるべしや。良医(ろうい)薬を病人にあた(与)う、病人嫌(きら)ひて服(ふく)せずして死せば、良医の失(とが)となるか。
(平成新編0835・御書全集0256~0257・正宗聖典0176・昭和新定[2]1229・昭和定本[2]1004)
[建治01(1275)年06月10日(佐後)]
[真跡・玉沢妙法華寺外四ヶ所 身延曾存(70%以上100%未満現存)]
[※sasameyuki※]