妙法蓮華経は能開(のうかい)なり。南無阿弥陀仏は所開(しょかい)なり。能開所開を弁(わきま)へずして南無阿弥陀仏こそ南無妙法蓮華経よと物知りがほ(顔)に申(もう)し侍(はべ)るなり。日蓮幼少の時、習(なら)ひそこ(損)なひの天台宗・真言宗に教へられて、此(こ)の義を存(ぞん)じて数十年の間ありしなり。是(これ)存外(ぞんがい)の僻案(びゃくあん)なり。
(平成新編0332・御書全集0115~0116・正宗聖典----・昭和新定[1]0512・昭和定本[1]0301)
[文永01(1264)年(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]