『下山御消息(下山抄・兵庫五郎光基への書・法華本門顯本抄)』(佐後)[真跡(断片)・古写本] | 細雪の物置小屋

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御宗祖御開山遺文DBを中心に投稿します。
[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 法華経の第二の巻(まき)に主と親と師との三つの大事を説き給(たま)へり。一経の肝心(かんじん)ぞかし。其(そ)の経文に云(い)はく「今(いま)此(こ)の三界(さんがい)は皆(みな)是(これ)我(わ)が有(う)なり。其の中の衆生は悉(ことごと)く吾(わ)が子なり。而(しか)も今(いま)此の処(ところ)は諸(もろもろ)の患難(げんなん)多し。唯(ただ)我(われ)一人(いちにん)のみ能(よ)く救護(くご)を為(な)す」等云云。又(また)此の経に背(そむ)く者を文(もん)に説いて云(い)はく「復(また)教詔(きょうしょう)すと雖(いえど)も而(しか)も信受せず、乃至(ないし)其の人命終(みょうじゅう)して阿鼻獄(あびごく)に入(い)らん」等云云。
(平成新編1156・御書全集0361・正宗聖典----・昭和新定[2]1708・昭和定本[2]1340)
[建治03(1277)年06月(佐後)]
[真跡・小湊誕生寺外三〇ヶ所(10%以上40%未満現存)、古写本・日澄筆 北山本門寺 日法筆 岡宮光長寺]
[※sasameyuki※]