たと(設)い明師(めいし)並びに実経(じっきょう)に値(あ)ひ奉(たてまつ)りて正法(しょうぼう)をへ(得)たる人なれども、生死(しょうじ)をい(出)で仏にな(成)らむとする時には、かなら(必)ず影の身にそうがごと(如)く、雨に雲のあるがごとく、三障四魔(さんしょうしま)と申(もう)して七(ななつ)の大事出現す。設(たと)ひからくして六(むっつ)はす(過)ぐれども、第七にやぶ(破)られぬれば仏にな(成)る事(こと)かた(難)し。其(そ)の六は且(しばら)くを(置)く。第七の大難は天子魔(てんじま)と申す物なり。
(平成新編1202・御書全集1487・正宗聖典ーーーー・昭和新定[2]1778~1779・昭和定本[2]1444)
[建治04(1278)年02月23日(佐後)]
[古写本・日興筆 北山本門寺]
[※sasameyuki※]