『四条金吾殿御返事(煩悩即菩提書)』(佐後) | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

今(いま)日蓮が弘通(ぐつう)する法門はせば(狭)きやう(様)なれどもはなは(甚)だふか(深)し。其(そ)の故(ゆえ)は彼(か)の天台伝教等の所弘(しょぐ)の法よりは一重(いちじゅう)立ち入りたる故なり。本門寿量品の三大事とは是(これ)なり。南無妙法蓮華経の七字ばか(計)りを修行すればせば(狭)きが如(ごと)し。されども三世の諸仏の師範(しはん)、十方薩■(=垢-后+垂)(じっぽうさった)の導師、一切衆生皆成仏道(かいじょうぶつどう)の指南(しなん)にてましますなればふか(深)きなり。
(平成新編0597・御書全集1116・正宗聖典----・昭和新定[1]0860・昭和定本[1]0635)
[文永09(1272)年05月02日(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]