『四信五品抄(末代法華行者位並用心事)』(佐後)[真跡・古写本] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 問(と)ふ、汝(なんじ)何(なん)ぞ一念三千の観門(かんもん)を勧進(かんじん)せずして唯(ただ)題目許(ばか)りを唱(とな)へしむるや。答(こた)へて曰(いわ)く、日本の二字に六十六国の人畜財を摂尽(しょうじん)して一つも残さず。月氏(がっし)の両字に豈(あに)七十箇国無(な)からんや。妙楽云(い)はく「略して経題(きょうだい)を挙(あ)ぐるに玄(げん)に一部を収(おさ)む」と。又(また)云はく「略して界如を挙ぐるに具(つぶさ)に三千を摂(せっ)す」と。文殊師利菩薩(もんじゅしりぼさつ)・阿難尊者(あなんそんじゃ)、三会(さんね)八年の間の仏語(ぶつご)之(これ)を挙げて妙法蓮華経と題し、次下(つぎしも)に領解(りょうげ)して云はく「如是我聞(にょぜがもん)」云云。
(平成新編1114・御書全集0341・正宗聖典0280・昭和新定[2]1650~1651・昭和定本[2]1298)
[建治03(1277)年04月初旬"建治03(1277)年04月10日"(佐後)]
[真跡・中山法華経寺(100%現存)、古写本・日興筆 富士大石寺]
[※sasameyuki※]