伏(ふ)して惟(おもんみ)れば泰山(たいざん)に昇(のぼ)らずんば天の高(たか)きを知らず、深谷(しんこく)に入(い)らずんば地の厚(あつ)きを知らず。仍(よ)って御存知(ごぞんじ)の為、立正安国論一巻之(これ)を進覧(しんらん)す。勘(かんが)へ載(の)する所の文(もん)、九牛(きゅうぎゅう)の一毛(いちもう)なり。未(いま)だ微志(びし)を尽(つ)くさざるのみ。
(平成新編0477・御書全集0183・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0716・昭和定本[1]0502)
[文永08(1271)09月12日(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]