妙音品(みょうおんほん)と申すは、東方(とうほう)の浄華宿王智仏(じょうけしゅくおうちぶつ)の国に妙音菩薩と申せし菩薩あり。昔の雲雷音王仏(うんらいおんのうぶつ)の御代(みよ)に妙荘厳王(みょうしょうごんのう)の后(きさき)、浄徳(じょうとく)夫人なり。昔(むかし)法華経を供養して今(いま)妙音菩薩とな(成)れり。釈迦如来の娑婆世界(しゃばせかい)にして法華経を説き給(たま)ふにまい(参)りて約束申して、末代の女人の法華経を持(たも)ち給ふをまも(護)るべしと云云。
(平成新編1230~1231・御書全集1246・正宗聖典----・昭和新定[2]1832・昭和定本[2]1509)
[弘安01(1278)年06月25日(佐後)]
[真跡・千葉本壽寺外五ヶ所(10%未満現存)]
[※sasameyuki※]