又(また)仏歎(なげ)いて云(い)はく、我(わ)が滅後の衆生の不孝(ふこう)ならん事、提婆(だいば)にも過(す)ぎ、瞿伽利(くがり)にも超(こ)えたるべし等云云取意(しゅい)。涅槃経(ねはんぎょう)に、末代悪世に不孝の者は大地微塵(みじん)よりも多く、孝養(こうよう)の者は爪上(そうじょう)の土(ど)よりもすく(少)なからんと云云。
今日蓮案(あん)じて云はく、此(こ)の経文は殊(こと)にさもやとをぼ(覚)へ候(そうろう)。
(平成新編1503~1504・御書全集1398・正宗聖典----・昭和新定[3]2160・昭和定本[2]1804)
[弘安03(1280)年10月21日(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]