然(しか)りと云(い)へども如来滅後二千二百余年に及(およ)んで、五濁(ごじょく)さか(盛)りにな(成)りて年久(ひさ)し。事(こと)にふ(触)れて善なる事あ(有)りがた(難)し。設(たと)ひ善を作(な)す人も一(ひとつ)の善に十の悪を造(つく)り重(かさ)ねて、結句(けっく)は小善につけて大悪を造り、心には大善を修(しゅう)したりと云ふ慢心(まんしん)を起こす世(よ)となれり。
(平成新編0301・御書全集1199・正宗聖典----・昭和新定[1]0470・昭和定本[1]0287)
[文永01(1264)年04月17日(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]