『佐渡御書』(佐後) | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 日蓮は聖人(しょうにん)にあら(非)ざれども、法華経を説(せつ)の如(ごと)く受持(じゅじ)すれば聖人の如し。又(また)世間の作法(さほう)兼(か)ねて知るによって、注(ちゅう)し置くこと是(これ)違(たが)ふべからず。現世に云(い)ひを(置)く言(ことば)の違はざらんをも(以)て後生(ごしょう)の疑(うたが)ひをなすべからず。日蓮は此(こ)の関東の御一門の棟梁(とうりょう)なり、日月なり、亀鏡(ききょう)なり、眼目(げんもく)なり、日蓮捨て去る時七難(しちなん)必ず起こるべしと、去年九月十二日御勘気(ごかんき)を蒙(こうむ)りし時、大音声(だいおんじょう)を放(はな)ちてよ(呼)ばはりし事これなるべし。纔(わず)かに六十日乃至(ないし)百五十日に此の事起こるか。是(これ)は華報(けほう)なるべし。実果(じっか)の成(じょう)ぜん時いかゞなげ(嘆)かはしからんずらん。
(平成新編0579~0580・御書全集0957~0958・正宗聖典----・昭和新定[1]0838・昭和定本[1]0613)
[文永09(1272)年03月20日(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]